2014年02月
2014年02月24日
もうすぐお雛さま

もうすぐお雛さまですね。
お教室の入り口のニッチにも、かわいい
お雛さまが仲良く寄り添って・・・
ところで、お雛さまの並び方にも地域差があるそうな・・・
雛飾りの最も高いところにいるのが、お内裏様。
内裏とは本来、天皇の住居を中心とする御殿で、お内裏様とは天皇皇后両陛下の姿に似せた男女ひとそろいの人形のことなのです。
全国的に普及している飾り方は、いわゆる“関東雛”。これは、両陛下の立ち位置を模範にして、男雛を右側、女雛を左側にならべます。
ですが、“京雛”は男雛を左側、女雛を右側にならべます。
一体どうして、こんな違いが出たのでしょうか?
日本では伝統的に、左を上座とみなしてきました。
これは、見る側ではなくそこに位置する人の立場から見て、左という意味です。よく時代劇などで、“右大臣”と“左大臣”。どちらがえらいかというと“左大臣”の方が偉いのです。
元々中国から入ってきた考え方でしたが、長く日本にはこの“左を上座とみなす習慣”が残り、そのため今でも会社の上司や取引先の人には左の席をすすめます。
ところが、国際的な礼儀作法になると、左ではなく右が上座となってしまいます。これが、お内裏様の位置に影響を与えました。
明治以降、天皇皇后両陛下は国際的な儀礼に合わせて、天皇陛下が右に、皇后陛下が左に位置するようになりました。一般参賀などでみかける両陛下の姿は、そうなっています。
そのため、“京雛”は伝統的な上座である左に、“関東雛”は今日の国際的な上座である右に男雛を飾るように影響を与えた、というわけなのです。
さて、今週あたりは、暖かくなりそうな気配?